第2話


一週間後。


…グー。グー。


「…ちょっと!根岸ねぎしさん!…ねぎとろさん!!」


「……んー、なんじゃ。騒々しい…。」

ワシは、昼寝の邪魔をされた


「これ!見てくださいよ!早くっ!!」


クァ〜。欠伸をしながら起き上がり

…テレビを見た。


「…先週おきた猟奇的殺人事件の

同じ現場で、犯人と思われる、男性が

…自殺していた事がわかりました!

遺書と、凶器が見付かっております…」


ん?…男が自殺か……なんか、引っかかるな。

“違和感“…と、言った方がしっくりくるが…


遺書には「積年の恨み果たして候。」

と、だけ書かれていた…らしい……



コンコン。

事務所のドアをノックする音が響く…


んっ…!久しぶりの依頼人か?!


「はいっ!」

溝島が、ドアを開けると…

依頼人らしき、ひとりの女が立っていた。


…その女、というかまだ少女に近い

年頃の女性だが、

やけに…“妖艶“な雰囲気をもっていた。


猫目線でも、その美しさは…際立って見えた。






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