生け花
好きな人を好きだと思えている時が一番幸せだ。汚いあなたに気づくまでの、つかの間の幸せなのかもしれない。
しかし、花瓶に生けたばかりの花を、「いつか枯れてしまうんだろうか」なんて憂いながら愛でるのが、何よりも幸せで尊い時間なのだ。
それが造花じゃない限り、いつか花は朽ちる。だからこそ愛おしいのだ。
私を仄かな憂いと愛情に狂わせるあの蒼い花も、いつか枯れてしまうのだろうか。
もし叶うのなら、私の窓辺でそよ風に揺れる赤い菊のように…せめてしばらくの間は枯れずに、ずっと愛し合えればいいなと思う。
あなたを転ばせる空き缶の詩集 猫山鈴助 @nkym5656szsk
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。あなたを転ばせる空き缶の詩集 の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます