第11話
そして相馬の視線を追うように自分の足元を見れば、そこにはたくさんの吸い殻が転がっていた。
1箱とはいかないまでも、近い本数はあるだろうという量の吸い殻が落ちている。
……無意識の内にこんなに吸っていたのか。
その事実に自分自身驚いたが、それでもすぐに苛々が復活してまた吸いたい衝動に駆られた。
───これだから
「……あぁ、これで最後にする。
それにもうそろそろ時間だろう?」
俺はそう言いながらスー…ッと白い煙を吐いて、最後の1本を地面に捨てた。
相馬はそれを確認すると、小さく頷いてから廊下を歩き出し、俺を部屋まで誘導する。
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