第5話

「───!」





その存在を認識して、私の視線は必然的に彼に向かう。




絹のように柔らかそうな金髪。白い肌と綺麗に整った顔立ち。年は自分よりも少し年上だろうか、大人っぽい雰囲気を持っていて一瞬見惚れそうになる程の、まさに絵に描いたような美少年だった。





「…やぁ、こんにちは」




その少年は私の方を見ながら綺麗な微笑みを浮かべて、その見た目に相応しい爽やかな声色で私に声をかける。





────しかし、その瞳と目が合った瞬間。私の体は金縛りにあったかのようにその場で固まった。





「っ、!」





汚く濁った、人殺しの目だった。

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