第3話
今日のためにわざわざバイトを休んで参加した私に、収穫は何もない。
時給950円の居酒屋で5時間働き4750円稼ぐはずだったのに、0円どころかむしろ出費だけするハメになるとは。
───おい、マミ。あんた彼氏いんのに何その男と寄り添っちゃってんの。
目の前でイチャつくマミにイライラしながらそんなことを考えるけれど、それを口に出したら最後だということも分かっているから絶対言わない。
女の恨みが恐ろしいことを私は知ってる。
「───ねぇ、」
てかマミの彼氏ってめちゃくちゃ嫉妬深い人じゃなかったっけ。
あんたこの前それで彼氏の家から出してもらえなくて学校休んでなかった?
この合コンのことバレたらそれこそ監禁されんじゃないの?
「───ねぇ、」
それに隣の男の子も無事で済むかわからなくない?
マミが監禁されようがそれは自業自得だとして、騙されてるその子殴られでもしたらどうするつもりなんだろ。
…まぁ、多分マミのことだから彼氏が怖くて見て見ぬ振りするんだろうな。
「───ねぇってば、
「──!」
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