IMIFU EP2 おむすびころりん
今日も地下帝国でのネズミたちの労働は続いている。
(シリアスな音楽が流れる)
「なんでウチらこんな事をしなきゃいけないワケ〜?チョーダルい〜」
「ひたすらおむすびが降ってくるのを待ちながら猫耳ヘッドホン大量生産?ガチ萎えるんですけどぉ」
「サボってディ◯ニー行っちゃう〜?」
「良いねぇ〜!行こ行こ〜!ブチアゲ〜!イェ〜イ!」
今日も地下帝国では過酷な法外労働は続いていた。
その時、彼女たちの帝国の入口からおむすびが降ってきたのである。
◇
「一人暮らし三日目のウチ⤵️。何故か山なう。こんちゃす。彼氏に蛙化して別れた後、ぼっちになって山。草。」
独り言自己紹介をする女子高生。
「イマドキ昼飯がおむすびのみ。なぁぜなぁぜ?あぁ〜、ス◯バ行きてぇ〜。あ、Be◯ealの通知来てる。自撮り。」
パシャ!
友達みんなこれガチってるからな〜。ウチもガチろっかな。
「って、あっ!」
片手に持っていたおむすびが地面に落ちて転がっていく。
女子高生は一瞬三秒ルールワンちゃんと思ったがもう手遅れである。
地面に空いた穴に落ちてしまった。
『おむすびギャルりん、くっさはっえる!』
地面の中から楽しそうな歌声が聞こえる。
「え、なにこれ、チョーウケルんですけど〜!」
そう言ってもう一度おむすびを落としてみる(⇦良い子は真似しないでねっ
!)
『おむすびギャルりん、くっさはっえる!』
もう一度穴の中から歌声が聞こえてくる。
「チョーウケる〜、って、わぁ!」
女子高生は穴の中に落ちる。
コロコロ転がってその身はネズミたちの地下帝国に転げ落ちた。
「なにココ〜!」
女子高生ははしゃぐ。
そこに手のひらサイズの小さなネズミたちがやってくる。
「久々のお客さんじゃ〜ん!よろぴく〜!」
「え〜、めっちゃかわちぃ〜!」
「ありがと〜!ラ◯ン交換する?」
「いいねぇ〜、しよしよ!」
二人は連絡先を交換する。
「おむすびくれたお礼におもてなししてあげる〜!」
「マジ〜!?ガチうれし〜!」
その後、女子高生はネズミたちと沢山遊んだ。
「今日のお礼に、なんか持ってたス◯バ割引券あげる〜」
「ありがと〜!自撮りしよ〜」
「いいよぉ」
「いくよぉ〜」
パシャ!
「ありがと〜!また来る〜!」
「じゃ〜あね〜」
◇
「なにこれ、スタバの割引券貰ってるし、地味にバズってるし……。私もここ行く!」
あれから数日後、イン◯タで、ネズミたちの居る街でス◯バの割引チケットを貰ったことを知り、割引券欲しさにあの穴に飛び込んだ女子高生がいた。
「よぉ〜っす。スタバの割引券貰いに来ました〜」
(¬_¬)
(⇧ネズミたちの顔)
「おむすびも無しに、どちら様ですか?」
「…………」
「…………」
「え、きまZ ……。」
女子高生は閃く。
「こういう時は……グヘヘ……。悪く思わないでね……」
不穏な笑みを浮かべて……
「にゃ〜ん♡」
(¬_¬)
(⇧ネズミたちの顔)(再)
「え、ネコってねずみに強いじゃないの!?」
「ねずみに弱いネコだっているんですよ。ドラ◯もんみたいな。それにウチらは普段猫耳ヘッドホン作ってるんで。ネコとか全く怖くないし。」
「…………」
「…………」
「……ス◯バの割引券ください」
「…………」
「…………」
「うちは金券ショップじゃないんだわ」
「え、kimaZ……」
「هذا ليس محل بيع الهدايا」(⇦ミギカラヨムヨ!)
「…………」
「…………」
「ゴメンナサイ……」
女子高生は立ち去っていった。
0≦x≦3
(⇧ネズミたちの顔)(変域)(どんな顔やねん)
「サボってディ◯ニー行っちゃう?」
今日も地下帝国でのネズミたちの労働は続いている。
意味の分からん短編集 音心みら🫧 @negokoromira
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。意味の分からん短編集の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
参加中のコンテスト・自主企画
同じコレクションの次の小説
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます