第12話 選挙の不正 又、不正を訴えて暴動を起こした政治家を処す

 選挙に負けた政治家が支持者を煽動して政府転覆を図った。疾風のようにアンニュイが還って来て、支持者を先導した政治家を叩き潰して辱めた。その政治家は卑怯にも自分は煽動していない、支持者が勝手にやったことだと浅ましくも哀れに無罪を主張した。

 アンニュイは轟然と睥睨し、死刑に処した。

「汝らよ、政治家どもよ。

 殉真裂士を舐めるな。

 我らは神の祝福を授かり、神の恩寵を浴び、神の天啓に目醒め、神の権限を分与された者。

 この偉大なる国家ロードに関心を向けている限り、この国の人間の不正はすぐにわかる。

 光のように速く舞い戻って来ようぞ。

 私ははっきり宣言した。

 全国民はこれを知った。

 すなわち、以後に不正を行う者は承知の上、望んで命を捨てたことになる。

 絶対に赦免はない。我らはその望みを律令のごとく急々に叶える」

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