エピローグ
ある日、クレメントと
ふたりは歓迎され、手厚いおもてなしを受けました。
須臾たちは火の扱いも手慣れたもので、
「
クレメントは一口食べて目を輝かせました。
「うむっ、これは絶品ですね。どう、玻璃?」
「ん、げきうま」
と言って
「あのォ、
と須臾が心配そうに尋ねました。
「瑪瑙ですか? 会ったことがありますよ」
クレメントは答えました。
玻璃も「知ってる」とうなづきました。
「ほんとに? 今どこにいるの?」
と翡翠が身を乗り出して尋ねました。
「さあ、どこにいるのやら。ずっと旅を続けているようでしたからね」
「まだ旅をしているなんて!」
琥珀が驚いていました。
「あの子、種をもらえたんだろうか?」
すると、クレメントはにっこり微笑んで言いました。
「種ならたくさん持っていましたよ。何を隠そう、私も瑪瑙に種をあげたんですよ。そうそう、瑪瑙は一番最初にもらった種を、いっとう大切にしていましたよ。シルユリというユリコーンからもらった種をね」
それを聞いてリリット村の三人娘はほっとしました。
第三章 おわり
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ここまで読んで下さってありがとうございました。
瑪瑙たちの物語はもう少し続きます。
第四章では、いよいよ(?)アル・ブレヒトたちが登場します。
最後までお付き合いいただけると幸いです。
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