第十一話

なんだか、頭が重くて、痛い。

「五大院、目を覚ませ。」

苦しい。

「起きろ!」

耳が、キーンとする。

顔を上げると、ほとんどのクラスメイトがこちらを向いていた。

耳元で怒鳴ったのは、早川だったようだ。

いまいち、理解が追い付かない。

何だか、いつもより頭が回らない。

ずっと、鈍い痛みがする。

のろのろと立ち上がった。

「すみません……。」

妙に霞んでいる視界の中で、早川がうなずいたのを確認する。

席に着こうと、膝を曲げた。

その時―――。

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