第二話

「ただいまぁ~!」

美織みおり、おかえりなさい。おやつ用意できてるから、先に手を洗ってきなさい。」

「はぁ~い!」

当たり前の日常。

家に帰れば必ず母がいて―――

「お母さん、あのね!今日、絵奈えなちゃんが、今度、一緒に遊ぼうって!」

「そうなの?よかったじゃない。中途半端な時期に転校してきたから、うまくなじめるか心配だったけど、お友達ができたのねぇ。」

―――暖かい笑顔で会話をする。

そんな日常が壊れたのは、突然といえば突然で、当然といえば当然のことだった。

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