氷点下で、永久に。
Mase. Kaoru
第一幕
第一話
「じゃあね、また明日~!」
クラスメイト達に手を振る。
オートロックを解除し、エレベーターに乗り込んだ。
長いような短いような、微妙な時間が経過し、ドアが開く。
行く手にポツンと見える、一枚の扉。
あの向こう側が、私の家だ。
内側に滑り込んで、ただいま、とぽつりと呟いてみるが、返って来るのは静寂ばかり。
当たり前だ。
当然だ。
もう、今までとは違うのだから。
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