第六話
「愛、地球外家族物語」
(第六話)
堀川士朗
おばあちゃんが死んだ。
末期のガンだった。
葬式には数多くの金持ち老人が参列していた。
みんなおばあちゃんの友達だ。
派手な人生だった。
生き急いだ人生だった。
うちはこの地域では、豪華な大きな屋敷で目立つからさあ、時々強盗に狙われるんだよね。
こないだも三人組の若い強盗がうちに侵入しようとしていた。
でもうちのセキュリティマシーン『家を護る君』が作動して、網で捕らえて一網打尽さ。
捕まった奴らは泣きそうになっていた。
まだ十代だろう。
顔が幼い。
闇バイトで知り合って、遊ぶカネ欲しさに犯罪に手を染めて、それを何とも思っていない安い連中だ。
結束バンドで両手両足を縛って地下室に閉じ込めたよ。
「早く警察に引き渡せよ畜生!」
と、リーダー格の少年が言っていたけどそんなもったいない事はしないよ。
どうせこいつら未成年者は二三日留置所に入ってそんで不起訴になるんだ。
反省もしないだろうし。
何の価値もない命だ。
僕ら家族はニヤニヤ嗤いながら、二週間たっぷりかけて彼らをいたぶり続けたよ。
父と母と妹と僕の交代制で拷問したんだけどさ、一番キツい苛烈な拷問をやってのけたのは意外にも妹だった。
かわいい顔してやる時はやるじゃないか。
強盗の若い三人は何度も何度も命乞いをしたよ。
僕たちはそれを完全に無視して拷問を続けた。
まあ詳しく書くと小説投稿サイトに載せられなくなるから省くけど、○○にドライバーを思い切り突っ込んだり、○○をスプーンで抉ったり、○○をピーラーで剥いたり、○の中をガスバーナーで炙ったり、○○と○○をノコギリでギコギコ切断したりと、とにかくあらゆる拷問の果てに彼ら三人はバラバラのボロ雑巾みたいになって死んだよ。
それなりに楽しめた。
飼い犬のガイリッツィに死んだ肉を食わせようと思ったけど安い馬鹿どもの肉は犬でも食わないみたいだから、死肉は焼却炉で燃やしたよ。
また強盗来ないかな。
良い暇潰しになるから。
続く
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