第11話 でっっっっっか
昨日(土曜日)は特に何もすることなくゴロゴロして休日を過ごした。
したことと言えば儁と来週遊びに行く予定を立てたり、結奈には会話が単調なの!と怒られたり、旭と明日何時にどこ集合か決めたくらいでLINEで完結するものしか出来事がなく、それ以外の時間を『大混戦 ぶっとびボーイズ』という全世界で1000万部の売上を博している超人気対戦アクションゲームに費そうとしたが、オンラインで煽られまくったので30分で辞めてしまった。
ほんと昨日何してたんだろうな、思い出そうとしても思い出せない。
あれ、もう歳なのかもしれない!
いや…ただ何もしてなかっただけか
しかし本日、何もイベントがなかった昨日とは裏腹に、私は外へと旅立ちます(ショッピングモールへ)。
10時に俺ん家の近くの駅で旭と落ち合う予定にしている。旭の家もうちに近いから別に俺の家集合でも良かったのだが、ショッピングモールは隣町にあるので電車で行くしか手段がないので駅で集合ということになった。
そして現在時刻午前10時30分。
俺は1人で今駅にいる、そう1人でだ。
おい大丈夫かー?と送ったLINEには既読が着いているが返信はない。
つまりこれが何を示しているのか、そこの君!答えてみなさい。
「遅刻…!」
そう正解!
ってあれ?答えてくれる人は居ないはずなのになんか聞いたことのある声が聞こえたぞ?
「ごめん!遅刻した!」
その声の正体は言わずもがな遅刻した本人、そう旭のものだった。
この程度の遅刻で怒るほど俺の心はそんなに狭くない。
仏のような心で許してあげられるほど心が広いのだ
女の子には色々準備することがあるのだよ、色々…、多分、具体的には知らないけど
心の準備とか?
「ほんとごめん!今日フタバの新作奢るからそれで許して!」
「全然いいよ、気にすんな。」
「ありがとぉ、じゃあもう気にしない!いま30分ちょうどだから…、33分発の電車でいくよ!」
「おっけー」
俺たちは駅のホームまで移動し、電車に乗り込んだ。
☆☆
それから40分ほど電車に揺られ、目的地のショッピングモールの近くにある駅へと到着した。
そこからちょっと歩き、ショッピングモール店内へと入店する。
「やっとついたぁぁぁ!!」
「ながかったなぁ、久しぶりにこんなに長い時間電車に乗ってたかも」
「私は新作出る事に来てるからだいたい1ヶ月に1回くらいは乗ってるかな〜」
すげぇな女子高生、これぞフッ軽と呼ぶのだろう
「さて、どこから回るのかとか決めてるのか?昼飯っていうかフタバ行くにしてはまだ早いと思うんだが。」
腕時計を見せながら説明する。
「うーん、11時20分か〜、確かにお昼食べるにしてはまだ早いね、先に買い物しちゃおっか。」
「おう、分かった。それで、何を買いに来たんだ?」
「ちょっと春用の服買いたくなっちゃって、今まで着てたサイズが入らなくなっちゃったんだよね〜。」
俺はバレない程度にチラチラと鎖骨の下らへんを見て身長のせいではないと理解する。
何を見てそう判断したとは言わない、ナニを見てとはな。
「お、おう、じゃあまず服を買いに行くか。」
「バレてないと思ってるのかもしれないけど、チラチラ見てるのバレてるからね?このすけべ。」
しっかりチラ見してるのバレてました
だって仕方ないじゃん!
大きいのあったら見ちゃうもん!
男の
「ほら、そんなことより早く服買いに行くよ!れっつご〜!!」
右手で拳を作り、勢いよく上へと突き出した。
その瞬間にばいんばいんと揺れるお○ぱいを俺は見逃さなかった。
(でっっっっっっっっっっっか)
ついにお○ぱいって言っちゃったよ。
それから俺たちはアパレルショップへと歩き出した。
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