第4話

「....。いや、信じるも何も死神なんてこの世にいるわけないじゃないですか....。」


厨二病を拗らせすぎてるな...。この子


「俺がいるじゃないか?」


....。この子に何を言っても無駄なのかもしれない。


それに、まぁ私が死んでも誰も悲しまないのだから“死神“の彼に命を奪われてもなんてこともないのだし。


雨の日の階段は、とてもよく滑る。


「花園さんっ、危ないっ.....」


そう、私がこうやって転ぶほどに。

ふわっと体が地面から離れる感覚。あぁ、私落ちてるんだ。階段の1番上から。あ、もしかして今死ぬの?

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