第3話

「.....。まぁ、無理もないのか、花園美琴!高校2年生...?だっけか?俺はお前の情報を全て持っている!!」


彼は至極真面目な表情をして言い放った。

なんでこの子、そんな自信を持って人の個人情報を話すのだろうか?


「.....。」


それに、もし本当に死神だったとするのなら、今私を助けなければよかっただろうに。


「君、なんで私を助けたの?」


彼は私の発言にとても驚いたようで、さも当たり前かのようにこう言った。


「だって、自分が助けられる人を、見捨てるわけにはいかないじゃないか?」


彼は本当に死神なのだろうか....。

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