第7話

「宝石が壊れるのって、いつだか知ってる?死にかけた時、身代わりになって壊れるのよ。」


いつも以上に真面目な顔をした苺が優しく俺に言う。


「宝石が何度も壊れちゃ、何度も死にかけるって事でしょ?そんな何度も死ぬくらいの人に魔法少女は任せられないからよ、」


でも、でも、偶然とかの場合はどうなるんだ?雪は、俺を守ってそれで....


「“制約“には誰も口出しできないのを知っているでしょ?だからもう、諦めなさい」 


苺はいつもは見せないような優しい微笑みを俺に向けてくれた。


「早く、戻りましょ?」


「あ、あぁ雪も待ってるんだもんな....」

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