第6話

そうだ。雪は、俺のせいで魔法少女をやめたんだ。俺よりも何倍も強くて、優秀だったのに。

宝石が壊れるまで、なんて“制約“がなければ、雪は今も俺と一緒に魔法少女をやれてたのかな?


「なぁ、苺?なんでこんな“制約“があるんだと思う?」


俺は歩みを止めて苺に問いかける。


「そんなくだらないこと考えてないで、休憩所にいきましょ?休憩所には雪もいるんだから。」


くだらないこと、か。

休憩所なら魔物も来ないし雪もいる。だけど、


「雪の前じゃ、俺はこんな事苺に聞けねぇよ」


苺は面倒そうな顔をした。苺はなんだかんだで優しいからきっと答えてくれるのだろう。

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