第5話

「もう.....。レンってば....。」


苺がギリギリのところで駆けつけてくれたから間に合ったものの、俺の胸元の宝石には、いくつかの亀裂が入っていた。

 

「ははっ....」


俺はゆっくりと自分の胸元の宝石に触れる。

まばゆい光を放ちながら、宝石は元通りになっていた。


「ほら、こーやれば治るんだから....。」


俺はなんとか苺を説得しようと奮闘するも、苺はずっと渋そうな顔をするばかりだった。


「レンまで魔法少女をやめたら、レンを守ってやめた雪が報われないじゃないの....。」


苺の言葉が強く、俺の心に刺さった。

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