第7話

6番さんの手首がちらっと見える。赤色だ。


「赤色......。」


なんか、中途半端だなぁ、もっと1番上ーとかだったらカッコいいし、

一番下でもそこからの努力次第で覚醒ーみたいなのもあるだろうに、


「...。ふふっ姫君はいつもそういいますね。でもまぁ、普通が桃色で1番多くて順々に減っていくんだから赤もそこそこなんですよ?やっぱり姫君と103番さんに比べると見劣りしますけどね。」


6番さんは苦笑する。

へぇ。ミリはいい加減なところがあるけれど結構この人は丁寧なんだなぁ、


「って、失礼じゃない!?」


ミリが唐突に割り込んでくる。

神って便利だなぁ、

かってに私の心を読んだりできるし。

でもまぁ、そっかぁ私あんまり神についてとか全然わからないなぁ、


「6番、ここで君の言う姫君にいいところを見せるチャンスだよっ」


ミリが6番さんに耳打ちする。


「自分まだ仕事から戻ってきたばっかりなんですけど....103番さんと姫君のためなら頑張って見せますよ、」


6番さんが仕方なさそうに言う。

まぁ、無理もないか。

唐突に6番さんの部屋に来た訳なのだし。

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