第3話
「えっとねぇ、みんなのお部屋があるんだよね。」
ミリは階段をかけ上がる。
ひとつ分しか上がれないようにみえる階段。その階段を私も上がってみれば、そこには大きな廊下をまたぐ通路があった。
「.....?」
ミリはニヤニヤと笑う。
「ふふっ~すごいでしょ?これが神様の力なんだ!ここは階段ひとつで根性論でどこにでも行けるってもの!」
す、すごい.....。
私が瞳を輝かせると、ミリは少し申し訳なさそうな顔をする。
「まぁ、でもみんなここを使わないで部屋に戻れるんだけどね。」
あぁ、そっか。神様なら大概のことができるのか.....。
「よし!ここがミアの部屋だね!多分!」
ミリは多分を多用するけれどこれはきっと信用できる多分なのだろう。
「部屋はわかったけどミアはまだわからないことばかりだよね~」
ミリは少し困ったようにする。
「えっと、まずは神様とカミサマの違いとか、神様がなにをするのかとか.....。」
ミリはなにを話せばいいのかがわかったようで語り始めてくれた。
「えっとね~神様はヒトを助けるのが仕事なんだよ!でもまぁ、助けるだけなら能力のランク分けする意味ないとか思うよね。」
あっ、まぁ確かに.....。意味、ない気がする.......。
「ふふっまぁ、困るヒトもジャンルみたいなのが違うわけで。何て言うんだろ、いろーんな世界の困っているヒトの手助けをしたりするんだよね。だからなんか魔物とかから助けたりもするんだ。」
へぇ、それはまぁ大変そうだけどすごい......。
「だから分野も違うって感じでね~いろいろあって、まぁお仕事は総まとめしてくれてる1番が僕らに回してくれるから。」
ふむふむ.....。
実は結構よくわかんないなぁ、
「さっきもバディっていったように、大概が二人一組だね。それで神様とカミサマの違いって言うのはまぁ完全にスタートラインかな。」
スタートラインが私はみんなと違う、?
「ほら、僕とミアは数字の色が一緒でしょ?でもね、神力とか神力を扱うときとかの精密度が明らかにミアのが上なんだ。
私のが、上...?
「でも、わざわざ上がいたって103人も神様がいるなら私一人がいたとこで.....。」
ミリは苦笑する。
「そう思うかもしれないけどね、カミサマはなんていうか、もう世界ごと変えられちゃうって言うのかな?やっぱりもしもの時とかあるわけだし、カミサマがいないと困るんだよね。」
へぇ、でも私が今生まれたところでこれまでの“その時”?はどうしてたんだろ、
「あ、そう思うよね。まぁ代替わりとかもあるわけなんだよね。カミサマと言えど壊れちゃう、っていうと怯えちゃうかな?」
それよりも今さりげなく心を読まれたことのがすごく怖い.....。
「僕らはヒトのためにサポートをする神なんだ。だから万能だけど万能じゃない。って不思議な感じでさ、」
ヒトのために....。
「でも、転生をするんだ。だからミアは今までなんかいも104番のカミサマをやっているんだよ。見た目も同じままで。」
えっ、じゃあ私が今の存在になる前に私とであってた神様もいるってことじゃ....。
「ん~それがカミサマじゃなくて神様ならあり得たんだろうけどね。カミサマが転生を行うくらいのレベルじゃみんな何回も転生してなんとかその合間にカミサマを召喚するんだよ。」
はるへぇ、
っていうか聞き流しちゃったけど私が転生したってことは危機的状況なんじゃ...!?
ミリはなんども表情を変える私を面白そうに眺める。
「まぁ、ギリギリだったけどその状況でカミサマもいなくなってみんなが何回も転生をして、それでやっと倒し終わったんだ。」
周りの方々が転生してるなら私も転生すればよかったんじゃ...?なんて、
またミリは苦笑する。
「そうもうまくいかないんだよね~今回こーやってミアが召喚された通りにカミサマはちょーっと面倒でね。」
....。なるほどなるほど。結構理解が進んできたけど、
「あれ、じゃあなんで私のことを妹みたいなものだとかいってミアとか名前をくれたんですか?」
なんか、いろいろと辻褄が会わない気がする.....。
「ん~まぁ僕らは前の記憶があるんだよ。転生する瞬間の苦しみもなにもかもが。でも今回の104番はなにも覚えてなかったみたいだしそれとなく名前とか色々なことをいったら思い出すかな~って思ってさ!」
はっ、はぁ........。
でも私には記憶がないな、これじゃあカミサマとして役に立たないんじゃ.....?
「まぁ、個人差?個神差?みたいなのはあるだろうし!それにカミサマがでるほどの仕事はそうそうないしその結果バディの僕も暇だしお話でもしてよっか!」
...?...えっ?カミサマとして私は役に立てるのかな.....?
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