第2話

「紫色......。」


103番さんはにこっとほほえむ。


「えっと、何種類あるんだっけな5種類.....?かな。桃色が1番下の色で、下とはいっても全然事足りるレベルなんだけどね。」


103番さんは丁寧に語ってくれる。それでも、ただでさえ自分が神様だとかカミサマとか言われたあとの私では理解できてない部分があるかもしれないけれど。


「その次が、たぶんオレンジかな?オレンジはそのまましたから2番目。次に多分赤。なんか暖色ばっかりだね。それで4番目?にさっきいた1番のリティと同じ水色。そして1番上が、僕と104番の紫だ。」


103番はかっこよくキメるようにして言い切った。


「は、はぁ.......」


難しいな、


「まぁ気にしなくていいよ!番号見るのなんてその人が何番かわからなくなった時くらいだし!まぁみんな神様だからって理由で白髪はくはつ碧眼へきがんだから分かりにくいよね。」


確かに。私はまだ2人しか見れていないけれどそんな人が103人もいたら覚えられる気がしない。


「まぁ、104番はカミサマだからきれいなピンクいろの瞳なんだけどね。」


へぇ、

私にはまだまだ知らないことばかりだ。


「ん~僕のバディもいなかったし104番がバディってことかな。じゃあさっきは状況説明?みたいなのを唐突にしちゃっ家ごめんね!僕は103番の、ミリ。」


ミリ...。ミリ......!


「あっ、私はえっと、」


私って一体誰なんだろう。

大概の知識を持った上で召喚されたけれど、こんな単純なこともわからない。


「ん~じゃあ104番は僕の妹みたいなものだし、ミアとかは?」


ミリは美しい碧色の瞳を隠すようにまぶたを閉じてにこにこと語りかけてくる。


「はっ、はい!ミアで....!」


ミリは嬉しそうににこにこと笑った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る