君は唯一のカミサマ。

@Kisaki_0924

第1話

この世界には、104人の神様と、そのなかに一人の“カミサマ”がいる。

神様はみな人々を救うために努力し、その中の一人のカミサマは唯一の女性で、ほかの神様の何倍もの力をもっていた。

そして私は、すべての知識を持った上で、104番目の神様兼カミサマとして天界に召喚された。


「こんにちは。僕らの姫君ひめぎみ。」


って、そんな乙女ゲーみたいな始まりかたってアリなんですか!?


「僕は1番。名前はリティっていうんだ。」


1番さんは淡々と語り、まだ魔方陣のようなものの上に座り込んでいた私に左手を差し出す。

1番さんの手首には1番と水色でかかれていた。


「ごめんね。今は僕と103番しか天界にいなくて。103番が君にいろいろ教えてくれるよ。」


どんどんと私の知らぬ間に話が進んでいく。つらつらと頭に一応はいってはくるけれど、

まだ少し、信じがたい。


「104番!ほら、おいで。」


奥の方にいた103番さん、?が私に話かけてくれる。少し長めの白髪はくはつを揺らした少年だ。

103番さんは優しく私をひっぱっていってくれた。

なにも、わからない。いや、わかってはいる。でも、理解するのが追い付いていなかった。

そもそも神ってなに?それに104人もいてその中の104番目が私でしかも神様の中のカミサマって、

もう頭はこんがらがりすぎてる。


「104番は~何色かな?」


103番さんは私のローブに包まれた左手を見る。

104番。と紫色でかかれていた。


「やっぱりと言うべきか、カミサマな君は紫なんだね~」


103番さんはにこにこと語る。

つかみどころのない人だ。


「左手首にそれぞれの番号があるでしょ?それが、能力のランクによってぜーんぶ色が違うんだ!」


103番さんは自分自身の手首を私に見せる。

そこには、紫色で103番とかかれていた。

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