第33話

「そういえばアオバって本当にそっくりだよね~咲花君が担当している人魚に!」


本当に心から屈辱的な言葉だ。

僕があの人魚に似ている、?

そんなことあるはずがない。


「髪の毛と瞳の色逆にしたみたいな感じで!ほら、アオバは緋色の髪の毛にピンクの瞳じゃない?」


何をいっているんだろうこのクソ店長は。もう聞くだけ無駄だ。


「あの人魚は刺身にすればそれなりの価値はあるでしょう?でも例えば僕を売ってもお金にはならない。何故ならば僕には値段をつけがたいほどの価値があるからです。そんな高貴な僕を人魚となんか比べないでください。」


僕は一息でいい気った。仕方ない。事実なのだから。


「あははっ!確かにね。人魚なんかよりも人魚から人間になったアオバの方が価値があるかも~?」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る