第32話
「いやぁ~どんくさいなぁって思ってさぁ」
クソ店長...............。
人のこと心配したことなんていっかいもないんだろうな。
「も~アオバはずぅっと前からそんなんだから~。」
クソ店長はカチャカチャとなにか作業しているようだった。
一人だけ自分専用のキッチンを持ってるなんて..........。
「はぁ。」
ずぅっと前からぁ?このクソ店長とそこまで関わりがある自分に対して吐き気を感じていると、
「も~もしかして記憶ないん~?」
クソ店長はそう言い放った。この人は本当にどこまでも僕をからかうのが好きだな。
「じゃあ最近の話だとアオバは咲花君の担当簿のとこ自分の部屋番号書こうとしてたよね、」
クソ店長はふっと笑いながら吐き捨てる。
........................................は?
なんで、?どうしてばれたんだ.................................?
はっ????
「んぇ、!?」
クソ店長笑った。それはもうあり得ないくらいに。
「ふっwアオバ~?顔真っ赤だよ~??すごっ耳まで真っ赤じゃん!!」
つぅ......。
「それは僕の髪の毛自体が赤いからですっ。決して照れてるとかそんなんじゃないですから!?」
僕の髪の毛が赤だから仕方ない。僕は一切恥ずかしがったりなんかしてない。
実際僕が先輩の担当簿に一度書いたとしても消したのだから問題ない。
別に書いたと認める訳じゃないけど。
このクソ店長.......。
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