第31話
ここの職場で働くものはみな、自分の部屋を持たせてもらっている。
一階から二階までが従業員の部屋で三階からが人魚たちの部屋だ。
そして、僕の仕事場でもある解体室も一階だ。
「んー?あー!アオバじゃ~ん?」
部屋から勢いよく出てくるこのクソ店長。
甘ったるい香水の香りに包まれていて心底気持ちが悪い。
「んもー逃げないでよー!アタシが雇ってあげてんだからね??」
このクソ店長はどこまでもずうずうしい。
「あ、はい。」
クソ店長は軽く笑うと僕をその部屋に案内した。
何回も来たことがあるから別に今さら新発見することなんてないのだろうけど。
「もーアオバはいつもそーやってつれないなぁ、?」
このクソ店長が話をやめるときはないのだろうか?
もういっそこのクソ店長の声帯を潰すくらいしか.......。
「あっ、そーえば手怪我したんだって?笑」
笑いごとじゃねぇよこのクソ店長。
「あ、知ってるんですか。」
クソ店長はクスクスと笑う
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます