第26話
人魚は気絶をして、勢いよく机に倒れこんだ。
人魚の美しく整った顔が苦しそうに歪む。
「.....。」
なぜ人魚はこんな状態になってさえまで反抗をするのだろうか。どうせ無意味に終わるのに。
それに、人魚を助けようとする人間なんて、先輩以外は全員ばからしい。
先輩は出来もしない幻想を胸に抱いてはかなく散っていったときの顔が一番美しいからいいんだ。
『青葉君!どうやったら人魚を救えるかなぁ、』
どうせ救えやしないのに。
『人魚を逃がしてあげることができたら救えてることにはなるんじゃないですか~?』
どうせにがせやしないのに。
『確かに。青葉君は天才だね。』
どうせ僕は先輩には敵わないのに。
気づいたときには、今日の僕の仕事はもう終わっていた。
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