第13話
「相変わらず仕事忙しい?」
「…ん、まぁまぁ」
「あ!またそんなにお弁当ばっか買い込んで」
「腹減ってんだよ」
「体に悪いからたまには自炊しなきゃダメだよ?」
「してるし。…つーか、お前は俺のオカンか」
…………。
喧嘩別れした元カノとの再会って、こんなに緊張感なくていいのか?
どこの売場に行っても後ろからちょこまか着いてくる由麻は、昔と変わらずよく喋る世話焼き女だ。
店員がレジをしている間の会話だって、付き合ってた頃と全く変わらないペースで繰り広げられていた。
基本的に由麻が一方的に喋って、俺は適当に相槌を打つ、そんなスタイル。
昔から由麻の作り出す空気感が好きだった。
一緒にいると落ち着いて、心地よくて。
今、気まずさを感じることなく接することができるのもこの明るい雰囲気のおかげだろう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます