第3話
「アンテル アンテル~!!」
私のことを愛称で呼ぶ声がする。
“テネブル・オプリキュリテ”....テネブルだ。
「ねぇアンテル!問6どうだった?俺今回自信あるんだよなー。」
彼はいつもそういうけれど本当にあっていたことは何度あっただろうか。
私よりも少し背が高い彼は嬉々として話していく。
問6、。勉強が大嫌いな私は、問6がなんの問題だったかすらもキオクの彼方へ飛んでいた。
「....。そう。まぁ?私は?テネブルより点がいつも高いし??」
テネブルは悔しそうな顔をする。
でも、仕方がないのだ。私は実際テネブルよりも毎回点数が高い。
「.....おかしい、俺のがっ、勉強してるハズっ......」
そんなにめげずともテネブルは実際は平均以上の点がとれているのに。
テネブルは少し、いやだーいぶ不器用で、少し......少しめんどうで、
でも誰より、周りや、みんなのことを考えているのだ。少し.......いや結構面倒か。
私とテネブルが本当にありきたりでつまらない話をしていると、
俗にいうイツメンに値する他のメンバーの4人が集まってきていた。
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