アンテルプレタシオン・ミスティークの章

第2話

私はありきたりな人間だ。

“アンテルプレタシオン・ミスティーク”と答案用紙の名前をかく欄に

自分のただただ長い名前を綴りながら思った。

アンテルプレタシオン。もういっそ愛称のアンテルだけでよかったんじゃないかな、なんて思う。

そんな終わりのない、もうすでに決まったことを考えるなんて無駄だ。

今は目の前のテストを解いた方がいいだろう。

そう、頭では思ってはみるものの、なかなか手が進まない。

どの魔物とどの魔物の素材を混ぜてはいけないだとか、

どの魔物の急所だとか、先生が今までくどくどと何度もテストに出るから。

だなんて語っていたところばっかり。

正直、簡単だった。『テストだって、なんだって。』

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