プロローグ 白昼夢の章

第1話

これは、誰かが描いた、妄想の中の世界。

妄想になりたかった、世界。


魔法がありふれた世界、そんな世界だからこそ

魔法が扱えるものだけが入れる学園も存在する。

魔法が使える。それだけでまるで漫画に出てくる主人公たちのようなお話。

でもこの学園には、決まった主人公なんて存在しない。

誰も彼もがみな、主人公らしく輝いているのだから。

これは、この学園にいる6人の生徒の幸せ不幸せ、すべてを纏めた

まるで夢のような、でもはその生徒達にとってはただ実際に起こった、

それだけのお話。


魔法が使える。それが当たり前だからこそ、

魔法をわざやざ使う者も少ない。魔法が使える世界なんて意味があるのか——————、?

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