第16話

おかしいだろ!!!!!


あんた、このクラスの人じゃないだろ!!!!

姫乃もツッコめよ!!!!!何受け入れてんだよ!!!!

どう考えても可笑しいでしょ!!!!!




私は驚きながら、改めて水野 光輝とゆう男を観察する。


ワックスで弄ってヘアピンを挿してある赤毛の髪に赤茶色の瞳、背はそんなに高くなく165cm位だろうか。

制服を着崩して、耳や手首にアクセを着けており、指輪も何個か身に着けている。

チャラそうな男であった。



ふと、周りを見るとクラスの人達は一定の距離を空け、こちらとゆうか姫乃達を見ていた。



なんだ?


クラスの人達も可笑しい事に疑問を持った時、教師が来て席に着くよう皆に言う。

姫乃以外のクラスメイト達はおどおどしながら、皆自分の席に着く。


教師は水野 光輝の存在に気付いていたが不自然なくらい目を合わせようとせず、朝礼が進んでゆく。



待て待て待て!!!!!

ちょっと待って!!!!


なんで普通にしてるんだよ!!!!

なんで、教師も他の奴らも何も言わないんだよ!!

鈴木とゆう人の席なんだろ!!!!!

何処行ったんだよ!鈴木!!!!


この有り得ない状況に何故か私だけがついていけず、朝礼が終わるまで混乱していた。





朝礼が終わった瞬間、私は急いで教室を出て、旧校舎に向かう。


3日連続でサボるがそんな事どうでもいい!!

私は早歩きしながらスマホを取り出し、まだ来ていないライに急いで旧校舎の部屋に来るよう連絡する。





私はスタスタと旧校舎に向かい、部屋の前に着くと勢いよくドアを開け、ソファーに座る。



早く、早く来てくれ…!!!!

ライ!!!!!


私は頭を抱え、ライが来るのを待った。





暫くして私の耳にドアが開く音が聞こえ、ドアを見るとライの姿があった。



「ラ、ライッ…!!!!」

「何?どうしたの?」


ライは私の困惑気味の状態を見て驚き、私の隣に座る。

私は先程の事をライに話す。



「あーー…そこまでするのね」

私が話終えると、ライは呆れながらそう呟く。

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