第13話

私の疑問に気付いたのかライは呟く。



「獅鳳の総長」



「え?」

「だから、藤井 星空は獅鳳の総長よ」


……まじですか。



「藤井 星空とゆうか獅鳳とついでに虎牙が舞猫を探してる理由は引き入れね、戦力がお互い一緒だから舞猫をチームに誘って戦力にしたいんでしょ」


なんですと。

てか、星ちゃんだけじゃなかったの!?!?




「あ、あのさ……ライ」

私は冷や汗をかきながら、星ちゃんと出会った事、リンゴ味の飴を貰った事、恐らく今、旧校舎の部屋で寝ている事を話した……






数分後、私が話し終えた時にはライは頭を抱え動かなくなってしまった。



ち、沈黙が辛い…ッ


「ラ、ライ…さん……」

「………ッじゃないの」

「え…?」


「バッッッカじゃないの!!!!何してんのよあんたは!!!!!」

「ひえっ」


ライは勢い良く立ち上がり、テーブルにバンッ!!!っと両手を叩き叫ぶ。



「何やってんの!!!!!相手は舞猫を探してる奴で!!!獅鳳の総長なの!!!!!」

「はい…」


「目立ちたくないって言ってるくせに自分から何目立ってるのよ!!!!!」

「はい……」


「3階から飛び降りるのは目立つ行為じゃないの!?!?!?旧校舎の部屋も普通なら有り得ないのよ!!学校にあんな部屋!!!!自分は一般生徒じゃないって言ってるもんでしょ!!!!」

「仰る通りです……」


「林檎味の飴なんてどうでもいいわよ!!!!!」

「はい…すいません…」




ヒートアップしたライに私は謝る事しか出来なかった………




それから、暫くして言い切ったライは落ち着きを取り戻し、椅子に座りお茶を1口飲む。


私はとゆうと、ライの説教に少し泣きそうになりながら項垂れていた。



「で?」

「……え?」

「藤井 星空に何か余計な事話してないでしょうね、舞猫の事とか」

「!話す訳ないじゃん!!……………あ」



「あ︎︎”?」


怖ッッツツ!!!!!



「あ、あーー、いやでも、んーー、寝てたしなーー「早く話しなさいよ」」


ライの低い声にビックとし、私は舞猫が今探しても会えないよと星ちゃんに伝えてしまった事を白状した。



「ッッあんたそれッ!!自分が舞猫と何か関係ありますって言ってるもんじゃない!!!!!」

「いやでも!!寝てたし!聞こえてないかも!!」


「はぁん???????」

「ごめんなさいッッ!!!!!!!」

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