第5話

「……嘘だろ」




目が覚めたら真っ暗で、私は慌ててスマホで時間を確認すると、深夜の2時になっていた。




え?寝すぎじゃね?私寝すぎじゃない?



朝から眠りについてこの時間????

どんだけ寝ればいいの???




そして、なんでライは起こしてくれなかったの???

声掛けてくれても良いじゃん…!!!




起きない自分が悪いのにライに文句を思いつつ、急いで部屋を出る。








……深夜の学校って不気味じゃね??



私は気持ち早歩きで廊下を歩く。



なんか、幽霊とか出ても可笑しくない雰囲気だな…

まぁ、霊とかあんま信じてないけど。




暗い廊下だけど月が明るいお陰かで歩くのには問題ない。




私はスタスタと歩いていると向こうの奥に何やら人影がある。




「は?」


人影だと??




いやいやいやいやいや、こんな時間に人影??


はぁ???



私が混乱していると人影は揺れ、まさかのこちらに向かって来る。

私はビビってその場から動く事が出来なかった。




……幽霊って殴れるのかな?


どうやら私はビビり過ぎて攻撃的になったようだ。




近付いてくる人影を睨みつけ、右足を少し浮かせる。

これで、いつでも蹴り上げることが出来る。




そして近付い来た事により姿を確認できるようになった。

その人影はこの学校の制服を着た男子だった。





「誰?」


私は警戒しながらその男を見る。


男は不思議そうに私を見ている。





「…幽霊ですか…?」


「は?」


「アッ…なんでもないです」



私は勇気を出して聞いたのに何言ってんだこいつみたいな感じの顔をされた。




幽霊じゃないのか




「幽霊じゃないなら…なんでこんな時間に学校にいるんです?」


私はそう男に訪ねると、男は寝ていたとそう言い欠伸をしていた。



仲間だ、仲間がここに居る。


私と一緒でこんな時間まで寝ていたアホな子が居る。





「お前は?」


男は何故私がこんな時間に学校居るのか、不思議そうな目で私を見てそう聞く。




「君と一緒です。寝てました」

「…こんな時間まで?」




おい待て、なんだその呆れた目は。

おかしいだろ。

君も私と同じ寝過ごした仲間のはずだろ。



男の呆れた目に私の内心はキレた。




そんな私の内情なんて男は知らず、私に興味が無くなったのか男は窓際により、窓を開け、空を眺めていた。



いや?自由人か??

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