拓也?すぐ来れますか?(遅延回復運転)
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ドーベック子供鉄道。 性癖優秀な子に許される鉄道技術士養成学校の目玉にして大黒字事業。(児童労働なので法律面でも黒)
生死彷徨う聖夜。コタツが惰眠へ誘う年末の末の末で。前代未聞の遅延回復運転に挑戦した激エロモロ運転士がいた。
拓也派遣調教運転士のYJ810S(通称ウッス)は制限40km/hを93.15km/hで爆走していた。ゲームのカード落としたから非常ボタン押したとか言う客のせいで遅延がすごい事になっているからである。
「拓y「「バァン!!!」」
司令の無線も聞かぬまま、警笛を鳴らす。先ほど、不幸にも黒塗りの高級車に追突してしまったからか、音が変である(小並感)
本来なら教育を受けているはずの子ども乗務員達も今は石炭を必死になってボイラーにつうずるっこんでいる子もいれば、車内販売のガムをお客に売りつけている。まあ拓也ゎメルカリで海パンウリ狂ぅけどね笑
道中の追加駅でタブレットを胸のおやつカルパスを伸ばして回収する。これが案外難しく、タブレットの輪の中ではなく、駅員の口におやつカルパスを入れて3000円無駄にしたりした。
そんなこんなで急ぎに急いだ終着駅。その手前の信号が赤を示すのを示乳首確認した拓也に、24時に消灯する瞬間を見ると恋人と繋がれると言うドーベックタワーの噂が脳裏によぎった。瞬時に掻き消し今までのこの路線での乗務経験から今現在の速度距離時刻を代入し計算する。胸のおやつカルパスが司令の怒号をビンビンキャッチしているが気にしない。最後の急カーブを自慢の運転テクで前側を対向線に放り投げ、流れるように複線ドリフトをマスかいてそのまま速度を維持してアーイク!(興奮によるアドレナリン過多)
…停車位置まで200m…100m…
ATCが発動した。本来なら交換用のポイントは列車を正しい走行状態にリセットし、ピンキーより人を心停止に追い込みそうな甲高い悲鳴を最後列のブレーキ車が出しているのを聞き届けながら、列車が駅構内の急減速しながら突入する。そして30秒ほど後、拓也は810秒の遅れを、寸分の狂いもなく取り戻した。やったぜ。
乗務を同期の股尾前科運転士に任せた後、レオ先輩と待ち合わせの約束をしている金のリアム像へ急ぐ。ケンタロウスを真似し、雪が降る中を乳首を伸ばして4本足で疾走する拓也はさながらトナカイのようだった。
「なんて事だ、もう助からないゾ♡」
リアムの脳内で製造に携わった航空機事故の教育ビデオの一片が甦り、警鐘を鳴らしている。
今日はクリスマス、(こっちの)世間でもなんやかんやそうである事を朝からカンディル違和感からようやく演算出来た頃にはもう夕暮れだった。それで休暇をとって(クリスマスなので取れてただけ)個人的に視察していた大穴から、ギリギリ間に合うドーベック行き特急列車に飛び乗った。
はっきり言って、最悪だった。こんなサービスでやって行けるもんじゃない。大昔に生息していた国鉄みたいでした。ダイヤが乱れすぎてガバガバどころかスカスカ。(最低)限(予算)の末路。
さらに不幸にも運転士の疲れからか黒塗りの高級車に追突してしまう。そのまますっ飛ばしているが。
しかし上記は全てただの前菜だった。市内に入り少し経つが全然減速しない。騒音対策のため少々速度を落とすはずなのだが。再び違和感が頭を傾げ、
そして窓を開け、無防備に頭を突っ込み目撃したのは、先頭の蒸気機関車が飛び上がり、複線ドリフトをする所だった。直ちに窓から首を引っ込めた。
そしてバスでもないのに走行中に席を立ち上がった罰として、物理法則と耳をつんざく列車の悲鳴がリアムに襲いかかった。チクショウメェー!
他の乗客達がすっげぇジェットコースターに乗ったヒトが如くゲロを撒き散らし、ゲロ列車と化した為、さっさと降りて駅(改札口で見つかり、サイン大会になったのは内緒)を出て自宅目掛け走ろうとするリアムの目の前に、市内の歩道を全力疾走する奇妙なトナカイ___拓也が現れた。思わず懐の銃に手が伸びる。しかし、銃を向けた方には拓也はいなく、残像でした。
気のせいと言い聞かせ、再び走り出す。途中でオルゴールとパイを買い、急いだ。
走れリアム!もう間に合わないとしても!
怒れロイス!
ロイスは激怒した。
必ず、邪智鈍感の幼馴染を(終)
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