第11話
段々と部長への想いが
募っていく。
「はぁ…」
もう落ちてしまった。
彼に奥さんがいても
気持ちは止まらない。
会社にいるときだけは
部長は私のもの。
なんて意地の悪いことを
考えていた。
金曜の夜はかならず
部長は私の家に泊まってくれていた。
そんな日々が当たり前に
なっていたんだ。
もうあの頃には戻れない。
「あっ」
「痛くない?」
思わず声が出た。
一番気持ちがいいところに
貴也の指があたる。
「貴也さん、もう…」
「俺も我慢できない」
ぐいっともちあげられて
顔が近い。
「貴也さ、ん、近いです」
「ほら、口を開けて」
何度、絶頂に達しただろう。
もう溶けてしまいそうなくらいな
感覚を覚えた。
「たか、やさん、もうだめ」
「はあっ」
貴也さんが私の中で達した。
これが始まりだった。
この時はなにも思わずにいた。
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