寝れない夜は…【完】

寝れない夜は…

寝れない夜は

寝れない夜は…

寝れない夜は…

本を読む。

活字を追っていくごとに瞼が重くなっていく。

でもその世界観に引き込まれすぎて、結局朝まで読んでしまったなんてこともたまにある。

寝れない夜は…

友達に電話する。

夢中で喋ってるつもりで自ずと欠伸が出てくる。

でも深夜にかけてもいいのかって遠慮する日もたまにある。

寝れない夜は…

映画を見る。

しかしこれは眠くなるというのにあまり有効ではない。

しかしいっそのこと寝ないつもりでそのまま朝まで見ることはたまにある。

寝れない夜は…

羊を数える。

出来たら口に出して。

お腹に数字を思い浮かべて。

そしたら頭が真っ白になれる。

それでも別のことを考えてしまうこともたまにある。

ほんと…一瞬。

寝れない夜は…

自分が海に沈んでいくイメージをする。

暖かくなって

重くなって

プカプカと水面を眺めるイメージをすれば心が落ち着く。

それでも心臓が早くて熱くなることがたまにある。

一瞬のはずが

ずっとずっと

寝れない夜は…

それはキミを考えているから。

嬉しくて

悲しくて

心に消そうとするほど溢れて出る。

遠い遠いキミを想ってる。

無駄だとわかっても、とりあえず本を読むところからやってみよう。

寝れない夜だから。

-fin-