第12話 うそ...だろ...?

鋼鉄こうてつのドアはなんなく開き、ボスと対峙たいじする。


前に戦ったようなボスが若干じゃっかんだが強化されている感じだ。


ボスは2倍の身長があり、体格も2倍で見るからに強く、さらに全身を銀色に光り輝く鉄のよろいおおわれており、強い大剣たいけんを構えている。(2回目)


ボスの第一形態は範囲攻撃系が多いが、動きが遅いのであおい魔法まほう餌食えじきとなってしまう。


「ブラストアロー!」


ボスに直撃し、硬い装甲そうこうは爆風によって吹き飛ばされた。


あとはほとんど空気な気がしてきた僕と幸介こうすけたたける。


ボスの第一形態は見かけ倒しで余裕なのだが、問題は第二形態。


前回も幸介が怪我けがをしたので、気を引き締めなければいけない…


第二形態は先程までの全身鉄鎧装備とは打って変わって、大きさが更に増し、毛皮で包まれており、大きくとがったきばが白く光っている。


攻撃パターンも変化し、射程が短くなった分、速さが上がっている。


しかも深層なので更に速度が上がっている。


「前みたいにやるか…?」


と幸介が提案した。しばらく考えたあと、


「いや…攻撃が早いから避けきれるかあやしい…」


「でもこのままじゃジリひんだぞ」


「たしかに…一か八かでかけてみるか…」


正直言うと体力はそろそろ限界に近い。早く終わらせたいが…


「じゃあ葵”あれ”頼んだぞ〜!」


「了解!」


体勢を変え、となえ始める。


葵のMPを見る限り、一回が限界だろうか…


その時


「…ッ!」


ボスの攻撃を一発だけ左腕に受けてしまった。


本当に痛い。痛い。それでも我慢がまんして走る。


そして、幸介と僕が葵の元にたどり着いた瞬間、葵が強化魔法を二人に向けてつ。


「「ナイス!」」


すぐにボスの方へと振り向き、幸介と同時に攻撃を放つ。


「よし…勝ったっ…」


バタン!という音とともに意識が遠ざかる。


「おいっ!しっかりしろ!戦いはまだおわってn…」


えっ…終わってな…い?


刹那せつな、身体がちゅうに浮く感覚がした。


おぼろげな意識の中、吹き飛ばされたという事実に気づき、気を失う。




第三形態。実は深層のボスは第二形態だけでなく第三形態もあるのだ。


勿論もちろんのことながら、第二形態以上の強さをほこっている。


「で、これどーするんだ…」


幸介が絶望のような声で葵にたずねる。


「私もう…MPが…」


ゲームなら”リタイアボタン”というものが存在するのだが、ここは残念ながらゲーム

ではないのだ…


「とりあえず、一旦離れy…」


葵に提案しようとしたのもつかの間、幸介が大きく吹っ飛んだ。


「これはまずいかも…」


”みや”も幸ちゃんも。戦況は絶望的。


「ブラストアロー!」


MPを限界まで絞って攻撃を放ったが、素早いボスに当たるわけもなく…


その時、走馬灯そうまとうが見えたような気がした。


ボスの攻撃を受けてしまうことを覚悟して、目を閉じる。




しかし、いくら待っても痛みという痛みが来ない…


目を開けると、ボスの攻撃が当たりにくい岩陰いわかげこうちゃんといるのがわかった。


「なんで…?」


そして、戦う音がする方を見ると第三形態のボスとが戦っていた。


「だれ…?」


ボスの攻撃を身軽にかわし、斬撃ざんげきをどんどん加えている。


速さは、かろうじて斬撃が見える程度。武器もわからない。


ボスも攻撃を繰り出しているがそれよりも早く、は斬撃をいれる。


みるみるボスの体力は減少し、第三形態のボスはものの数分で討伐とうばつされていた。


「どゆこと…?」


頭の理解が追いつかない。


討伐後、は素早く去っていくのだった。


しばらくが去っていく方向を見続けるのだった。


<あとがき>


小説をいつもありがとうございます。

作者こときりむぎです。

誰かさんに感化(?)されて始めてみました。

完全に初心者なので(文章書くのは読書感想文以来…)

読みにくい箇所かしょ等々あっても大目に見て頂けると幸いです。


週2~5投稿予定です。(ほぼその日の気分次第…)

次回作もお楽しみに!!


☆☆☆


少し視点を変えてみましたが、ちょっと強引すぎた気がします…

傍点の存在を始めて知ったので、ちょっと使ってみました。

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