第2章 flapfun

第07話 猛攻撃の果てに

帰って夕食を食べ、久しぶりにノートパソコンを開く。


「そろそろ18時だし、StorCh開くか〜」


――StorChとはチャット機能や通話機能がついたサイトで、Story+Chatが名前の由来になっている。また、付属のグループ機能を用いて、グループチャットやグループでの通話も可能であるのだ。


開いてみると、通知が数件ほどまっていた。どうやらもう全員集まっているらしい。


ーやっほ〜@プチシュー800 @K.O.いる?17:48

ーこっちは準備オッケーやで〜 17:49

ーグループ通話が開始されました。

ーあとは@プチシュー800 待ちやな〜 17:49


ちなみに”@”はチャットの呼び出しをするときの機能で、”@”を押すと通知が来る。

通話に参加というボタンを押す。


ー@ひまわり @K.O.今来た 17:52


「おっ!全員、そろった感じかな?画面onにして〜」

幸介が言う。


「ちょっと早いけど始めよ〜!ちなみに今日はどんなゲームをプレイするの?」


「ではお待ちかね!今日プレイするゲームは…」


「今日プレイするゲームは…!」


と幸介は言い、しばらくしてチャットにゲームの名前と思わしきものが送られてきた


ーflapfun 17:57


「どういったゲームなん?」


「最近見つけたゲームなんやけどな…MMORPG(マッシブリー・マルチプレイヤー・オンライン・ロールプレイングゲーム)らしいねんけど、自由度がめっちゃ高いんよ!」


どうやら幸介絶賛らしい。それなら楽しみだ。


「早速プレイしよ〜!」


葵が”RPG”という言葉にかれたのか、夕方よりも元気に見える。


「そうだな〜」


僕は内心ウキウキしながら、送られたゲーム名を調べてそれをクリックし、ゲームを

ダウンロードする。


「おぉ〜なるほど…こんな感じね〜」


ゲームのホーム画面が開かれ、ゲーム内のキャラクターだろうか?いかにも幸介が好きそうだと思った。


”プレイ”のボタンを押す。


「俺はすでにちょっとだけプレイしてるから先で待ってるぞ〜」


「おけ」


軽く返事をし、キャラクターセレクトの画面を開く。


「キャラクターセレクトでもこんなに選べるんだな…」


昔のゲームとか4〜12種類くらいしかなかったのに、今のゲームはすごいな…と感動した。


「わかる〜逆に多すぎて選ぶの苦労しそう…」


と葵が言った。


「よし!キャラはこんな感じでいいかな」


数分悩んだあと、黒色の短髪たんぱつで赤い目をした、勇者風の男性キャラにした。


ローディングが終わり、視界が広がる。


そこは草原地帯のようで、周りは山で囲まれており、ふもとには小さな町がある。


「おーい!」


町の近くで幸介こうすけんでいるようだ。


このゲームはフレンド機能がついており、flappat(フラパット)というゲーム専用のス

マートフォンのようなゲーム機材で双方そうほうが承認したらフレンドが成立する。


幸介の近くへ行き、フレンド申請しんせいー承認をする。


「あとはあおいだけだな〜」


「今のうちにゲーム内通貨である、ファーリッピを渡すから武器買ってきたら?」


「そだな〜」


と言い、幸介から10000ファーリッピをもらって近くの商店らしきところに向かった。


「いらっしゃい!」


気さくな店主のようだ。


「じゃあ…」




幸介のところに戻ると、既に葵がいて幸介とフレンドをつないでるようだ。


「おっ!宮﨑みやざきやっと来たか」


「いやぁ〜キャラクターセレクトでまよっちゃって…」


そういいつつ、葵とフレンド交換する。


「じゃあ装備の購入と準備を整えて19時くらいにここ集合な〜!」


幸介が言い、みんな別れる。


「さぁて…どうしようかなぁ…」


山岳地帯の入口付近で移動や連続技などの基礎練習を重ねた。


「よし全員いるな!」


幸介は点呼した。


「今からみんなでボス攻略こうりゃくしようぜ〜」


「「いいね!」」


二人が賛同さんどうする。



そのボスは山岳地帯さんがくちたいの近くの洞窟どうくつの中にいた。


「わくわくだねぇ〜」


洞窟の雰囲気ふんいきとは裏腹に葵は楽しそうに言葉をこぼす。


「わかる。なんとなく、ボス攻略前っていいよねぇ」


久々のボス討伐とうばつで気分が上がっている。


前にいる敵をなんなく倒し、ついにボス部屋に到達した。


「次はボスやな」


「気引き締めていこ〜!」


重厚感じゅうこうかんのあるとびらを開けると、ボスが登場のようだ。


ボスは2倍の身長があり、見るからに強そうだ。しかも、全身を銀色に光りかがやよろいおおわれており、強そうな大剣たいけんかかえている。


攻撃を仕掛けることで戦闘せんとうが始まる。幸介が手持ちのタガーで最初の一撃を与えると、すかさず連撃れんげきを加える。


葵は魔法で遠距離から加勢している。


体力が半分を切った時


「ボスの攻撃が来るよ〜!」


葵が言うと、幸介・僕が回避行動を取り、ボスの攻撃を交わしつつ一旦いったんはなれる。

ボスの攻撃が止むと、二人で一斉いっさいたたみ掛ける。


そして、ついに…



<あとがき>


小説をいつもありがとうございます。

作者こときりむぎです。


誰かさんに感化(?)されて始めてみました。

完全に初心者なので(文章書くのは読書感想文以来…)

読みにくい箇所かしょ等々あっても大目に見て頂けると幸いです。


週2~5投稿予定です。(ほぼその日の気分次第…)


次回作もお楽しみに!!


☆☆☆

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る