第5話 昌子さん①
(画像)
https://kakuyomu.jp/users/kansou001/news/16818093086205136070
昌子「あたしたちの相性って凄くない!?」
「凄いかもですね。逝きすぎて失神しちゃう子は遭遇したことがありますけど、逝きっぱなしで延々と痙攣し続ける人は初めてです」
昌子「こらこら、生々しく話さないのっ!」
1戦…いや、俺にして3戦、彼女的には100戦くらいヤッたイメージかもしれないが、俺たちはベッドの上で事後のピロトークを楽しんでいた。
身体の相性ってことならミキさん以上…いや、正直に言えば、昌子さん以上の相性の女性を…今でも俺は知らない。
前回のスワッピングパーティで秋男のパートナースタッフだった彼女からの出張ホストサービスの依頼を俺は受けて…俺は白金台の彼女の自宅を訪れていた。
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昌子「出張ホストサービスの利用?うん、今回が初めてだよ」
「そうなんですか」
白金台のとあるカフェ…ことを終えた俺たちは場所を変えていた。
いかにもハイソな若奥様というファッションに身を包んだ昌子さん。
…別の世界の人っぽさが…凄い
「(シロガネーゼだったっけ…)」
昌子「ん?…何か言った?」
「…いえ、ただこの辺りって昌子さんの生活圏ですよね。誰かに見られて困ったりしないのですか?」
昌子「いいのいいの!旦那は北米に長期出張中だし」
「…」
昌子「三月くん背広だし…結構、あたしも旦那の代理で人に会ったりするんだよ。証券会社の人とかさ」
「はあ」
昌子「それにさ…」
ニコニコ笑っていた、昌子さんのイタズラっぽい美しい容貌が一瞬無表情に。
昌子「自分の出張中ミキさんを手伝えって…手筈を整えたの旦那だし」
「…なんでなんですか?」
昌子「…あたしの浮気予防だって。自分のコントロール下で男あてがっておけば浮気しないだろうって」
「…」
昌子「はじめは凄い抵抗があってさ。何で旦那以外の男とやらなければいけないのかって。それが崩れたのが最初のスワッピングパーティのスタッフとして参加したとき。マサさんっていう女性専門のヤクザさんとコンビを組んで、口火を切ってセッ⚪ス部屋に入って」
「前回の俺とミキさんのと同じですね」
昌子「頭も身体も溶けてしまうようなセッ⚪スだった。訳も分からず逝き続けた」
「それだけ聞くと俺より相性良さそうですけど」
昌子「まあ、最後まで聞いて…次の日から身体が疼いてね。ミキさんに何度も懇願したんだ。マサさんに抱かれたいって。もう旦那への罪悪感なんてどこかに吹っ飛んでいて。でもミキさんは決して許してくれなかった」
「…」
昌子「三週間くらいかな…本当に憑き物が落ちたみたいにマサさんに抱かれたい気持ちが無くなってね。聞いたらマサさんは私に薬を仕掛けていたみたい。薬の禁断症状が抜けたのね。そこまでの間にもう一度マサさんに抱かれていたら…多分あたしは墜ちていた」
「…」
昌子「そこからはね、君も良く知ってる秋男くん。彼とパートナーを組んでスワッピングパーティのスタッフをやってたんだ。うん…彼とのセッ⚪スも良かったんたよ?
痒いところに手が届くような感じでさ。
だからあたしが身体を許したスタッフは、君も含めて3人だけ」
「…」
昌子「マサさんのはルール違反のイレギュラー。秋男くんのは良かったけど、だからって個別に出張ホストを頼んでまでとは思えなくてね」
「…それが何で今回は…」
昌子「これ、何だか分かる?」
昌子さんはバックから小さい機械?を見せてきた。
「…?何ですか?」
昌子「超小型の録音機。本当はホスト側の君が用意するものなんだよ?」
「…ま…まさか…」
まさか…さっきの逢瀬が録音されていたのか!?
昌子「…うん、これが今回の出張ホストサービスの成果。旦那に送るんだ!」
「まさか…この間のミキさんとのセッ⚪スも!?」
昌子「うん、ミキさんの旦那さん…オーナーもあの録音には相当に悶絶していたみたい。ミキさんの狂態…凄かったもん。あたしもあれを聞いてあなたに興味を持った」
知らなかった…
昌子「…本当に気持ち良かったよ。それだけじゃない…久しぶりに心まで幸せになった」
「…」
昌子「だから…あたしの生涯で…相性最高は君…」
「…昌子さん…」
昌子「…ねえ三月くん、お願いしたら君は…また引き受けてくれるのかな…出張ホスト」
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―
一週間後、昌子さんからの再びのオファーについてミキさんから連絡が入った。
…俺は…受けた。
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