第73話

「ノゾムっ…!!」



 この日―希望が住んでいた央々林間のマンションのへやの表札に、哲の名前が書き加えられた。


 そして、哲の頸には―希望の名前が刻まれた、新たな首輪が……。



 JBM交響楽団―


「…と、いう訳で…


 俺は、『山査子の君』に愛し抜かれて…

 男の娘になっちまったんだ*」


「え゙ッ…マヂ…?(脂汗)」


「~んな事、冗談で云えるかよ(憤)。


 俺のダンナはコイツだって、ちゃんとオマエラに知って欲しいからさ?」


てっ―」


「―『アキラ』。


 俺は、アキラ…

 それ以外の名前で呼ぶな(憤)。


 呼ばれても、返事しねェから(怒)」


「……(冷汗)」

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