第72話

 希望の後背にも、山査子の刺青タトゥーが咲いている…そして―


〝AKIRA〟


 確かに刻まれている、哲の名前……


「あ…」


「…ね…

 これは、他の誰でも無い…君の名……


 僕を抱く度に、君は思い知るのさ…?


 君は…

 僕のonly oneだって……


 そう…

 これから、ずっと…


 死が二人を、別つ迄……!」


「ノゾム……!」


 もう…迷わない……!


 哲は、希望を抱き寄せながら、己の棒状の熱を、希望のなか深くに注ぎ込んだ―


「ひあっ!?


 ア…キ、ラっ…

 すごっ…!


 いいっ…

 いっちゃうっ…!?」


「んっ…

 だめ…


 まだ、イかせないっ!」


「あああああっ!

 ア、キ、ラ―…!!」

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