第39話

 不意に、首錠と繋がった鎖が引っ張られ―哲は、ベッドに押し倒された。


「…ノゾム…?」


「ふふっ…安心して?

 JBM首席ヴィオラ奏者の音楽生命をる積もりは無い……


 但し…君自身には、僕の印を刻ませて貰うよ?」


「!?」


「ふ…もう、濡れてるの?」


「んな―」


「―ほら…?」


「…う…あ…!?」


「欲しいんでしょ?

 待ってて…!」


 哲の躰の自由を奪った儘、もどかしそうに服を脱ぎ散らかして行く希望…


「ノゾム…君は…!?」


「…止まらないよ?アキラ……


 この期に及んでも、僕の愛を否定しようとする……


 そんな君の思い遣りが…

 僕には疎ましいんだ……!」

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