第38話

「君も…此方こっち側の人間じゃないの?


 君の父親と姉を殺したって、僕がったのに…

 泣きも怒りもしない……!」


「あ…?」


 ……本当だ…

 心が全然、動かない……!


「…ね?

 最初に云った通り…

 君は、僕に近付いてる……!」


「……!」


 ……聞いた事がある。


 確か…

 ストックホルム…何とか…?


 いや…たったの一日位じゃ―


「同化と時間は関係無い……


 だって…

 元から、同類なんだから……!」


「!!」


 哲は、身震いしていた。それを認めた希望は―愉悦の笑みで応えた。


「連休明けに向けて…続きをしようか?」


「…えッ…?

 あァ―…ッ!?」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る