第13話

 果たして、哲の提案は―戸惑う作野を除き―あっさりと承認され…現在いまでは、「テツ」=哲の本名と誤認している者が、殆どである……。



「悪い、あきちゃん…

 又、C(ツェー)線が切れた(苦笑)。

 チョチョイと弦、張り替えてくれないか?(拝)」


「いいよ☆ヴィオラ貸して?


 ~あっちゃあ…

 これ、後の三本も、相当ヤバいぞ…(汗)」


「じゃ…頼むよ(拝)。

 さすれば次の音合わせ、楽だし♪」


「~たく…てっちゃんは(呆)。

 明ちゃんは、君担当の楽器店員じゃないんだぞ?」


「ハハハッ!構わないって…


 哲ちゃんの弾奏は、最高だよ…

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