第7話

「パパ……」


 槇太郎は、少年の生徒手帳を見た―


じま楓一そういち


「『キジマ』…」


「へっ?


 だって、みんな…

 『オニソー』だって……」


「『ソウ』、だと?


 ならば、『たつ』に『風』だろう…


 こいつは、『木』…

 『フウ』だ(呆)」


「ええっ?」


「全く…

 名前から、適当な奴だな……


 『かえで』―」


「え―」


「『秋野 楓』。


 お前が『桜』で、私が『槇』…


 木偏だから…

 『楓』だ」


「ええっ!?

 そんな―」


「責任者は、この私だ。

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