第15話
愛おし気な
初夏に入った或る日、彼等は初めて、彼に声を掛け―
その時から彼等は、言葉を交わす様になって行った……。
「槐 夏生です…」
「まあ…
貴方にぴったりの名前ね?」
「
でも僕は、この名前、嫌いじゃありません」
「御免なさい!?
じゃ、貴方は…」
「はい…
中学を卒業したら、
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