第48話
釣書には、写真の他に―一通の手紙が、同封されていた。
〝 私は、十五歳の頃、自動二輪車輛の事後強盗と、警察官への公務執行妨害の非行事実を以て、少年院に送致されました。
私の更生を助けて下さった方々の御厚情で、現在、私の前歴を御存知の方は、居らっしゃいません。
しかし、私が罪を犯した事実は、決して私の人生から、外せる物ではありません。
それでも、「呉竹鋭知」の妻に、なって下さいますか?
家族に、なって戴けるでしょうか?〟
「……!」
鋭知の想いが、祈を揺さぶる…
涙を止められない…
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。