　御家族の方は…？」

「…いないよ。

　事故で死んだ」

「―！」

「施設に入れられて…

　悪い道の方へ、転がったパターンさ」

「………」

「…とまれ、あんたが、再手術出来るだけの体力を回復するまでは…

　俺は、こうしてるって訳だ…(照)。

　ま…病院で、着替えや風呂…オムツ換えも習ったから…あんたの裸、全部見ちまった…てか、慣れちまったからな(焦)」

　祈は、小さく笑った。

　その言葉とは裏腹な鋭知の感覚が、彼女に伝わって来る……

　…あ…

　感じる…(含羞)。

　このヒト…

　ドキドキしてる…(照)。

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