第6話

 売られたんだよ!」


「!!」


「残念だろうが…

 オマエには、拒否権がねぇんだ……


 同仁会系・日昇組の手掛けてるビジネスの一つに…然る可き事務所が在ってさ?


 『サンライズ・スタッフ・プロモーション』…

 オマエは、知らねぇだろうな……」


「……そ、んなっ……!?」


 美波の体が、小刻みに震え出す…


 青年の云う通り、その事務所を知らずとも―


 暴力団ヤクザの息が掛かった事務所へと、突然己が身売されて仕舞った事実は、否応無く判ったのだから……。


「どんな手を使ったとか、野暮な事は訊くな…?

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