第122話

 更に天降は顎で、明良を促す―


「でも、これ…」


 天降が明良に弾かせようとしているのは―ピアノである……


「個人練習ばっかりで、うんざりだからさ?(苦笑)


 思い付きの一興…

 付き合えよ?」


「……」


「御前…

 経験者だってな?」


「はい……」


「普通に、弾けばいい……


 試したい編曲アレンジが有るんだ……!」


「!

 僕なんかで、良ければ……」


「良し……


 第二奏者セコンド位置ポジションに座れ」


「はい」

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